飲まなくても効く。コーヒーの「香り」だけで、夜のストレスは消える。
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「今日は疲れた」
そう思った夜、あなたは何をしますか。
お酒を飲む。お風呂に入る。音楽を聴く。
どれも良い方法ですが、もっと手軽で、もっと即効性のある方法があります。
コーヒーの香りを、深く吸い込むこと。
この記事では、コーヒーの香りが持つ科学的なリラックス効果と、夜のストレスを消すための香りの使い方を解説します。
コーヒーの香りだけで、脳がリラックスする
「コーヒーを飲むとリラックスする」
これは多くの人が実感していることです。
しかし、実は飲まなくても、香りを嗅ぐだけで効果があるのです。
東邦大学の研究が証明したこと
東邦大学医学部の増尾好則教授らの研究では、ラットを使った実験で以下のことが明らかになりました。
睡眠不足のラットにコーヒーの香りを嗅がせた結果、脳内のストレスに関連するたんぱく質のレベルが低下したことが報告されています。
つまり、コーヒーの香りそのものが、ストレスを軽減するのです。
α波(アルファ波)が出現する
杏林大学医学部の古賀良彦教授の研究では、コーヒーの香りを嗅ぐと、脳がリラックスすると出現する「α波」が他のサンプルより多く出現することが実証されています。
α波とは、リラックスしているときや、目を閉じているときに現れる脳波です。
瞑想中やヨガ中に出現するのと同じ脳波が、コーヒーの香りを嗅ぐだけで出るのです。
なぜ、香りだけで効くのか
カフェインを摂取しなくても、香りだけで効果がある。
不思議に思うかもしれません。
嗅覚は、脳にダイレクトに届く
鼻から入った嗅覚に関する情報は、喜怒哀楽や快・不快を支配する「大脳辺縁系」にダイレクトに届きます。
視覚や聴覚は、まず大脳皮質で処理されてから感情に影響します。
しかし、嗅覚だけは、感情を司る脳の部位に直接届くのです。
これが、香りが感情に強く作用する理由です。
800種類の香気成分
コーヒー豆を焙煎すると、約800種類もの香気成分が生まれます。
これらの成分が複雑に組み合わさることで、コーヒー独特の香りが生まれるのです。
そして、この香りの中に、ストレスを軽減する成分が含まれているのです。
深煎りが、夜に最適な理由
すべてのコーヒーが同じリラックス効果を持つわけではありません。
深煎りは香りが強い
リラックスしてホッと一息つきたいときは、香りの強い「深煎りコーヒー」を選ぶことで、より効果が期待できるとされています。
浅煎りは酸味が強く、フルーティーな香りが特徴。
一方、深煎りは、香ばしく、甘く、重厚な香りが特徴です。
この香りが、リラックス効果を最大化します。
グアテマラ、ブルーマウンテンは特に効果的
古賀教授の実験では、6種類のコーヒー豆で香りの効果を比較しました。
その結果、グアテマラやブルーマウンテンで最もα波が多く出現したことが報告されています。
これらの産地の豆は、香りによるリラックス効果が特に高いのです。
夜のストレスを消す、香りの使い方
では、具体的にどうすれば、コーヒーの香りを夜のストレス解消に活かせるのでしょうか。
方法1:豆を挽く瞬間を楽しむ
コーヒー豆を挽く瞬間、最も強く香りが立ち上ります。
手挽きミルを使い、ゆっくりと豆を挽く。
この動作そのものが、ストレス解消になります。
ゴリゴリという音、手に伝わる振動、そして立ち上る香り。
この一連の体験が、仕事モードから休息モードへの切り替えスイッチになります。
方法2:お湯を注ぐ瞬間に深呼吸する
ドリップでコーヒーを淹れるとき、お湯を注いだ瞬間が最も香りが強くなります。
この瞬間に、目を閉じて、深く息を吸い込んでください。
4秒吸って、8秒で吐く。
これを3回繰り返すだけで、体がリラックスモードに入ります。
方法3:飲む前に30秒、香りを嗅ぐ
コーヒーが淹れ終わったら、すぐに飲まない。
カップを両手で持ち、30秒間、香りだけを楽しんでください。
目を閉じて、ゆっくりと香りを吸い込む。
これだけで、α波が出現し、脳がリラックスします。
方法4:豆をアロマ代わりに置く
コーヒーを飲まない日も、香りだけは楽しめます。
焙煎したコーヒー豆を小瓶に入れ、デスクやベッドサイドに置く。
疲れたとき、ストレスを感じたとき、瓶を開けて深呼吸する。
これだけで、リラックス効果が得られます。
ホットで淹れることが重要
香りを最大限に楽しむには、ホットで淹れることが重要です。
蒸気が香りを運ぶ
香りが立ちやすいのはアイスよりもホットコーヒーです。蒸気によって香りが立ち上り、コーヒーのアロマを感じやすくなります。
アイスコーヒーは、香りが立ちにくいため、リラックス効果も弱くなります。
夜にリラックスしたいなら、必ずホットで淹れてください。
ドリップが最も香りが強い
缶コーヒーやペットボトルコーヒーは、密閉されているため香りが立ちません。
ドリップで淹れたてのコーヒーが、最も香りが強く、リラックス効果も高いのです。
淹れる行為そのものが、ストレス解消になる
コーヒーを淹れるという行為には、3つのストレス解消要素があります。
Rest(休憩)
コーヒーを淹れるために、短時間でも作業から離れるので休憩できます。
仕事や家事から物理的に離れることで、脳がリセットされます。
Relaxation(癒し)
香りの効果でリラックスできる。
これは既に説明した通りです。
Recreation(楽しみ)
コーヒーを淹れるという作業には、お湯を沸かしたり、コーヒー豆を挽いたり、豆の量とお湯の量を考えあわせたりといったレクリエーションとしての楽しみがある。
この「ちょっとした手間」が、気分転換になるのです。
カフェインを気にせず、香りだけを楽しむ
「夜遅いから、カフェインが気になる」
そんな日は、香りだけを楽しむという選択肢もあります。
デカフェでも香りは楽しめる
デカフェ(カフェイン除去97%以上)でも、深煎りなら香りは十分に楽しめます。
淹れる行為、香りを嗅ぐ行為、それだけでストレス解消効果があるのです。
豆を挽くだけでも効果がある
コーヒーを飲まなくても、豆を挽く動作と香りだけでリラックスできます。
夜23時以降、カフェインを避けたい時間帯でも、豆を挽いて香りを楽しむだけなら問題ありません。
香りを楽しむための3つのコツ
コツ1:豆は密閉容器で保存
コーヒー豆は空気に触れると、香りが飛びます。
密閉容器に入れ、冷暗所で保存してください。
開封後は、2週間以内に使い切るのがベストです。
コツ2:挽きたてを使う
豆を挽いてから時間が経つと、香りは急速に失われます。
淹れる直前に、必要な量だけ挽くこと。
これが、香りを最大限に楽しむコツです。
コツ3:ゆっくり淹れる
急いで淹れると、香りを楽しむ余裕がありません。
5分間、コーヒーを淹れることだけに集中してください。
スマホは見ない。
ただ、お湯を沸かし、豆を挽き、香りを嗅ぐ。
この5分間が、夜のストレスをリセットします。
最後に
コーヒーは、飲まなくても効きます。
香りを嗅ぐだけで、脳はリラックスし、ストレスは軽減されます。
今夜、疲れたと感じたら。
コーヒー豆を挽いて、香りを深く吸い込んでください。
飲むかどうかは、そのあと決めればいい。
まずは、香りだけを楽しんでみてください。
夜のストレスが、少し軽くなるはずです。
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