夜のコーヒーを、もっと美味しくする淹れ方。深煎りに合った温度とは。

夜に淹れるコーヒーは、朝のコーヒーと同じ淹れ方でいいのでしょうか。

実は、違います。

深煎りコーヒーは、お湯の温度や淹れ方を少し変えるだけで、味が驚くほど変わります。特に夜に飲む一杯は、「雑味のない、優しい苦味」を引き出すことが大切です。

この記事では、夜のコーヒーをもっと美味しくするための、具体的な淹れ方を解説します。


深煎りに「熱湯」は使わない

多くの人が、コーヒーは「沸騰したお湯で淹れるもの」と思っています。

しかし、深煎りコーヒーに沸騰直後の熱湯を注ぐと、雑味やえぐみが出やすくなります。

なぜか。

深煎りの豆は、浅煎りに比べて火が深く通っているため、成分が溶け出しやすいのです。熱湯で一気に抽出すると、美味しい成分だけでなく、ネガティブな成分まで一緒に抽出されてしまいます。

では、何度が適温なのか。

深煎りコーヒーは、83℃〜88℃が目安です。

この温度帯で淹れることで、苦味とコクはしっかり出しつつ、雑味は抑えられます。


お湯の温度を下げる、簡単な方法

「83℃なんて、どうやって測るの?」と思うかもしれません。

実は、温度計がなくても簡単にできます。

方法1:ケトルを移し替える

  1. お湯を沸騰させる
  2. 別の容器(サーバーやポット)に一度移す
  3. そのお湯を使って淹れる

この一手間で、お湯の温度は約85℃前後まで下がります。

方法2:氷を1つ入れる

沸騰したポットの中に、大きめの氷をひとつ入れます。

氷が溶けることで、温度が一気に下がり、ちょうど良い温度になります。急いでいる朝にも使える方法です。

方法3:温度計を使う

より正確に淹れたい場合は、デジタル温度計を使うのもおすすめです。一度温度を測ってみると、「このくらいの時間待てばいい」という感覚が掴めます。


「蒸らし」を長めにとる

深煎りコーヒーを淹れるとき、もう一つ大切なのが蒸らし時間です。

蒸らしとは、最初に少量のお湯を注いで、コーヒー粉全体を湿らせる工程のこと。この時間を長めにとることで、豆が抽出の準備を整えます。

蒸らしの目安

  • 浅煎り・中煎り:20〜30秒
  • 深煎り:40〜50秒

深煎りは、蒸らしを長くすることで、粉の中心までしっかりお湯が浸透し、均一に抽出されやすくなります。

蒸らしの手順

  1. 最初に50ml程度のお湯を、粉全体に静かに注ぐ
  2. コーヒー粉が膨らんでくるのを待つ
  3. 40〜50秒経ったら、次のお湯を注ぎ始める

この蒸らしの時間が、夜のコーヒーの「優しさ」を作ります。


「センター・プア」で雑味を避ける

深煎りコーヒーを淹れるとき、お湯の注ぎ方にもコツがあります。

それは、ドリッパーの中心だけに注ぐということです。

これを「センター・プア」といいます。

なぜ中心だけに注ぐのか

ドリッパーの端にお湯を注ぐと、フィルターの側面を伝って、コーヒー粉を通らずに直接サーバーに落ちてしまいます。

また、深煎りの場合、ドリッパーの外側には雑味の原因となる成分が溜まりやすいため、外側を避けて中心のクリアな部分だけを抽出することで、雑味のない一杯になります。

センター・プアの手順

  1. 蒸らしが終わったら、ドリッパーの中心に細くお湯を注ぐ
  2. ケトルを動かさず、中心だけを狙い続ける
  3. ゆっくりと、一定のペースで注ぐ

「の」の字を描くように注ぐ方法もありますが、深煎りの場合は、中心に垂直に落とすほうが、きれいな苦味が出ます。


挽き目は「粗挽き」がおすすめ

深煎りコーヒーの豆を挽くとき、挽き目も重要です。

粗挽きにすることで、成分がゆっくり溶け出し、雑味が出にくくなります。

逆に、細挽きにすると、一気に成分が抽出されてしまい、えぐみや渋みが強く出ます。

挽き目の目安

  • 浅煎り・中煎り:中挽き〜細挽き
  • 深煎り:中挽き〜粗挽き

コーヒーミルで挽くときは、「ザラメ糖」くらいの大きさをイメージすると良いです。

もしミルがない場合は、コーヒー専門店で「深煎り用に粗めで」とお願いすれば、適した挽き目にしてもらえます。


抽出時間は「3分以内」に

深煎りコーヒーの抽出時間は、2分30秒〜3分以内が目安です。

長く抽出しすぎると、雑味が出てしまいます。逆に短すぎると、薄く物足りない味になります。

タイマーを使う

スマホのタイマーでも良いので、時間を測りながら淹れてみてください。

「蒸らし開始」から「抽出終了」までを3分以内に収めることで、安定した味が出せます。


夜に飲むなら、「濃さ」も調整する

夜に飲むコーヒーは、濃すぎない方が良い場合もあります。

濃いコーヒーは、胃への負担が大きくなることがあるからです。

濃さの調整方法

  • 濃くしたい場合:豆の量を増やす(例:15g → 18g)
  • 薄くしたい場合:お湯の量を増やす(例:200ml → 240ml)

夜のコーヒーは、「豆15g:お湯240ml」くらいのバランスが飲みやすいです。


new duh coffee の淹れ方レシピ

私たちが推奨する、夜の深煎りコーヒーの淹れ方をまとめます。

【材料】

  • コーヒー豆:15g(深煎り・粗挽き)
  • お湯:240ml(83℃〜85℃)
  • 仕上がり:約200ml

【手順】

  1. お湯を沸騰させ、別の容器に移して温度を下げる
  2. ドリッパーにペーパーフィルターをセット、粉を入れる
  3. 最初に50mlのお湯を静かに注ぎ、40〜50秒蒸らす
  4. ドリッパーの中心に細くお湯を注ぐ(センター・プア)
  5. 2分30秒〜3分で抽出を終える
  6. 温めたカップに注いで完成

この淹れ方で、雑味のない、優しい苦味のコーヒーが淹れられます。


「温度」が変えるのは、味だけじゃない

深煎りコーヒーを83℃で淹れたとき、もう一つ良いことがあります。

それは、出来上がりの温度が、ちょうど飲みやすい温度になるということです。

熱すぎるコーヒーは、舌が味を感知しにくくなります。逆に、70℃〜80℃くらいの温度帯では、甘さやコクがはっきりと感じられます。

夜のコーヒーは、ゆっくり味わうもの。

温度を少し下げて淹れることで、淹れたてから「美味しい温度」で飲めるのです。


最後に

夜のコーヒーは、朝のコーヒーとは違う淹れ方が合います。

お湯の温度を下げる。 蒸らしを長めにとる。 中心に注ぐ。

この3つを意識するだけで、夜の一杯が驚くほど変わります。

あなたの夜に、一つ小さな工夫を加えてみてください。


関連記事:


new duh coffee は「夜に飲む深煎りコーヒー」を専門とする、オンライン販売のコーヒーブランドです。スペシャルティグレードの豆を使用し、夜の3つのシーン「集中・リラックス・睡眠前」に合わせた深煎りコーヒーを提供しています。

new duh coffee - オフィシャルサイト

ブログに戻る